「あたし……承諾しちゃいました…」


「…………」


「……中庭だけど…中に入れちゃったし…」


勝手に投げるなって言われてたのに…あたし……、お父さんと……今夜…デートの約束しました。

も…鷹野さんと……いちゃいけないくらいの……約束、です。

今更……全部嘘って言われても…あたし………。





自己嫌悪、と分類すればいいのか。
雅はきつく、唇を噛む。


相変わらず屁理屈ばかりこねやがる、と苦々しく眉をひそめた凱司は。





「そこに…じっとしてろ」



と、そう吐き捨てると。

すくりと立ち上がった。