「お嬢さんがあまりにも可憐だったから」

つい、癒されに来てしまった。

いつも、むっさぃ男共と、計算高い女共に囲まれているからね。
純粋で可愛らしい君には、本当に癒される。

もし、凱司くんがお嬢さんにひどい折檻をするんでなければ……たまに、お茶に付き合ってもらえないかな?





「……ぃえ……」

「こんなジジイじゃ、恥ずかしい?」


「……そ…んなことは…」




だって、また何かされそう、なんて絶対に言えない、と、雅は。

いきなり自分の足元に片膝をついた龍司に、おろおろと、おどおどと。

緊張しきった引きつった笑顔を向けては、目を逸らした。