「…取ったんじゃねーもん。……内装工事だもん」



…あーあ、…雅ちゃん臨海学校だなんてなぁ…。

ツいてねぇなぁ俺…。




ころころと。

あっちに転がり、こっちに転がり。


何もする気にならないのか鷹野は、自分の手を握ったり開いたりしながら、光にかざす。




「今頃雅ちゃん、水g…スクール水着かなぁ」


「……まだ…ついてもいないだろ…」


「…なぁ凱司、スク水好き?」

「…………」




俺、全然スク水萌え要素無いんだよねぇ…。

勿体無いよなぁ。

スク水属性なら、あんなこととかこんな事とか…楽しめるのに。




「…………」


凱司は、持っていたペンを置いて、大きく髪を掻き上げた。


うるさくてたまらない。


鷹野は、ちらりとそんな凱司を見やると、なぁ、暇なんだけど、と重ねた。