私は。
感謝すべき?

こんな状況で。
彼らだって、飲んでいる状況で。




「て…つ」

「お? 哲んとこ帰るか?」

「うん…」



いつの間にか掛けられた毛布の中で身じろいだ私は、ようやく真ちゃんの膝から起き上がって。

きょろきょろと、哲を探した。





「蜜、自分とこ帰れ」

「…」



ぼんやり、ぼんやりと。

哲に支えられて、自分の部屋で寝ろ、と立たされた私は。



「ここで…いい」


私、ここで寝るの。
お泊まりする、と。

今度は哲に、抱き付いたまま、足元に崩れ落ちた。



ほんと……私…タチ悪い、…けれど。

だって、と哲の素足に絡み付いて続けた言葉に、哲も真ちゃんも、私はまだ子供なんだ、と。

奇妙な罪悪感に苛まれた、らしい。