「…蜜…もう寝ろ!」

「……い~や~です~」


「……もうアイス食ったろ!?」

「あと2個…食べないとねぇ」


「食べなくていいから!」


「……そんな事ないの、蜜は食べれます」


頑張れば…出来る子だから。
蜜は頑張れますから~。





こんなに……こんなにぐだぐだと、哲の手を煩わせていたくせに、私は。

勝手気ままに、ご機嫌に任せて。



「哲ぅ~」

大好き~、チョー好き~、と。

何の脈絡もなく、ラブ絡みに絡みを重ねていて。


絡め取られた真ちゃんの腕の中から、哲に手を伸ばして、いた。




「俺は?蜜、俺は?」

「真ちゃんも好きと思うよ~」



抱えられた、そのままで。

ころん、と真ちゃんの腕に、仰向けに倒れ込んだ私は。

片手で真ちゃんの、小汚い髭を楽しそうに、撫で回した。



…………らしい。