連絡は、とれなかった。

蜜さんの携帯は、留守電にすら繋がらなくて。


何度かけても。
何日経っても。

蜜さんの声を、聞けない。



どうしよう。
何があったの…?

団長、何か聞いてませんか?

蜜さんから、何か。
高崎さんから、何か。





『木下さん、一緒に蜜サンのお宅に行ってくれますか?』

僕ひとりで女性の部屋に行くのは、外聞も悪いので、なんて。

にこりと笑った団長は、もしかしたら、色々聞いているのかも知れない、と思った。




蜜サンは本当は、とてもとても怖がりの女の子で。
高崎は、それを理解出来なかった男、だということです。

木下さん…、女の子って…難しいものですね。

あんなに、隣の彼を慕っているのに…まだ、そうと口に出せないなんて。