「凱司さん凱司さん!」
見てください!
鷹野さんたら、すごくカッコいいの!!
雅に手を引かれて現れた鷹野は、雅のあまりのはしゃぎように、やや照れ臭そうな笑みを浮かべて、目を逸らした。
その顎のラインはシャープで。
黒い髪は、キリキリと。
首筋の伸びやかな、シルエットの綺麗な、姿。
「…なんだ、お前、ちゃんと男だったんだな」
「……は!?」
ああ、いや、似合う似合う。
似合い過ぎて、ナンパされんじゃねぇか心配なくらいだ。
「………俺が!?」
「仕方ねぇから、皆で行くか」
「何がだよ!」
お前がナンパされねぇように、守ってやるから。
下に、宇田川も友典も来てるから。
雅の手を絶対に離すな。
離さないまま、ついて来い。