「ごめ…っ……何…した俺!?」

つーか、大丈夫か!?
なんで床で!?

どこ痛い!?
なぁ、どっか痛いだろ!?




「……………」

「蜜!」


あぅ、と再び頭を抱えた哲は。

とりあえず証拠を隠すかのように、私の前を掻き合わせて。




「蜜…蜜………俺…やべぇ仕方…した?」


おろおろとショートパンツを正しい位置に直しながら。

私のお腹に、手を当てた。





「……覚えてないなら、いい」


ふぃ、っと私はそっぽを向く。



「……蜜…!?」


「…お味噌汁作ってあげる」

頭、痛いでしょ?
ちゃんとベッドで寝直して?



哲は。

私がゆっくりと起き上がって、ギシギシと鳴りそうな全身を、ゆっくり伸ばすのを。

絶望感満載の、なんとも言えない目で、見ていた。






…少し反省しやがれ。

ちょっと怖かったんだから。