ちゅく、と。

哲の指を吸ってから私は、口の中から指を引き抜いた。


ぼんやりと、まばたきのゆっくりになってきた、哲は。

体勢を変えて、正面から抱き付いた私の背を、抱いた。


その力が、やたら強くて。

普段、いかに加減してくれているのかを、知った気がした。





「……やだなぁ…私が、哲を好きで、ついてきたんだよ?」


いくらなんでも、そんな事も決められないで、ただ流されて来たわけ、ないじゃん?



「哲」

も、寝よう?
一緒に寝よう?

哲、飲み過ぎだよ。





「………でも蜜」



哲は。

よいしょ、と私の腰を抱え上げて、自分の上に座らせた。






「…………これ、どうしよう」

「……………………」





………どう…もこうも…。

こんな…破廉恥な下半身…。
こんだけ呑んで何故勃つんだ!!



ああもう!!

酒が抜けたら落ち着くよ!!!
だから寝なってば!!!!





……いやああああッ!!!!