「Mめ」


くくく、っと…
真ちゃんは、無駄にセクシーな無精髭の生えた顎を反らして、笑う。


「あぁやだやだ、めんどくせぇし甘ったるいし」


どっちもMって大変そうだよな、なんて真ちゃんは。

やっぱり少し酔っているに違いない哲が、もうひと口、と私に挿し餌をするのを見ながら。


哲は昔から可愛かったけど、最近ますます可愛いよな、と。

哲のグラスに、何かを注ぎ足した。




「………やだ…ストレートで何呑ませて…!!!」

「SKYY VODKA」

「40度!!!」



駄目だよ哲!!
ストレートで飲んでいい代物じゃないよ!!

どうりで哲が可笑しいわけだ!!

顔色変わんないから…気がつかないとこだったよ…!!





「蜜」


…………な…なに…。

もしかしたら……少しじゃなくて…すごく酔ってる…?







「…………すっげー好き」





「……しっ…真ちゃん…の……大馬鹿!真ちゃんのせいだ!!!」



どうしてくれんの!

酔いどれてるじゃん!!!


明らかにおかしいじゃないか!!!