でも、卑屈っぽかったね、ごめん。

単に、私の事は気にせずに打ち上げ行けばよかっ……


いや…


……私なんか起きてるかどうかも分からないんだから…心配してくれなくても良かっ…


………………あれ…。





「……哲…」

「…なに」

「そうじゃないことを言い表せない」



どうしよう。
どうしても卑屈っぽい。


私は心底困って、頭の中で、伝えたかった真意を表す言い回しを、探った。





「………温かい内に食えば?」

「でも!」


そうじゃないんだよ哲!
私、嬉しいんだよ!?

頭痛くないし、早く帰って来てくれたし、真ちゃんも居るし、ほんとは嬉しさ3倍増しなんだよ!?




「はいはいはいはい、とりあえず食え。いっぱい食え」


「なんであしらう!?」



はい、あーんして。 なんて。

フォークに突き刺された、ハンバーグの、ひとかけら。

反射的に口に、入れた。