「いつもんとこのだよ」


表面焼いてくれたから、指示通りオーブンで仕上げただけ、と。

あっさりとバラした哲に真ちゃんは、俺がな!と、自慢気な顔を崩そうとはしない。



「なんだ、びっくりした」

真ちゃんが挽き肉から作ったのかと思った。

そうだよねぇ、これ、型で焼いてるよね。




「まあ、いいじゃねぇのョ。俺がオーブンに入れたんだから、俺が作った内だろ」



そ…、かなぁ。
まぁ…いいんだけど。




「ごはん、食べて来ちゃって良かったのに」


オレンジジュースをひと口飲んで。
ハンバーグと白いご飯だけを、儀式のように黙ったまま食べていた2人を思い出して、私は。

別に、卑屈なつもりでもなく、呟いた。




「…何言ってんだ、この貧乳」

「…貧…………」



いっ…言われ慣れたけど…
……も…もう諦めたけど!!!