「一応…兄妹ですのに……」

「……そういやそうだな」


呟いた宇田川に、同じく2人をつまらなそうに眺めていた凱司は。

上半身裸、惜しげもなく刺青を晒したまま、笑う。




「イチャついてねぇで、さっさと終わらせろ」

今日は早く帰すと…昼間言っちまったんだから。




「昼間?」

「……メル友だ、って去年も言ったぞ?」

「………………」



あの人は…肝は据わってるが…いつまでもガキみたいにお前を好きだな、と。






雅の焼いた、プリン。
鷹野と飾り付けた、プレゼント。


里子として、親の役をしたことはないけれど。



『 dear Our mom 』


と、白く書かれた、鷹野の文字は。



きっと、きっと。

この上もない、プレゼント。




~終わり~