ちらりとバックミラーに見切れた杉崎くんは。
ややふてくされたように口を噤んで。

完全に“嫌な顔”と“不可解な事を訝しむ顔”とが混ざった表情をした哲を。

探るように、見やっていた。





「蜜、靴なら買ってあるから」

足元の箱見てみ?
誕生日プレゼント。




「………誰の」

私の誕生日…1月だけど?




「…………まぁ、気にすんな」

「……真ちゃんサイッテー」



私はそれでもごそごそと。

確かに足元にあった箱を、開けてみた。




「……真ちゃん…網タイツ入ってるけど」

「ああ、穿いていいョ?未着用新品だし」



…………真ちゃん…

…サイッテーだょ……