「あのッ……あの…すみません…ごめんなさい…!!」 お父様でも……駄目なんです… 「えぇ…凱司くんがお父さんを閉め出したりするかなぁ?」 お嬢さんが入れてくれなかった、って聞いたら彼、怒らないかぃ? 格子越しの、甘い威圧。 のど乾いたな、と、片眉を上げる表情が凱司にそっくりで。 雅は、ひとまずお茶、持ってきます、と。 頭を下げた。