家の中にいたら、気がつかなかったに違いない。


中庭で、昨夜に遊んだ花火の片付けをしていた雅は。

ガレージの横にある、強化ガラスのドアを蹴るような音を、聞いた。



ガレージの入り口は、丈夫なステンレスの格子が降りていて。

こちら側から操作するか、凱司か鷹野、宇田川が開けるしかない、つくり。





ちっ、あいつ、鍵変えてやがるのか!



聞こえた声に、雅は恐る恐る、壁からちらりと。

覗いてみた。