「どこのサロンの何て奴ョ」

「名刺貰った」


はい、と手渡した名刺を、真ちゃんは興味なさげに自分のポケットにしまい込むと。

小さく息を、ついた。




「そんなん、気にすんな」

「………」



真ちゃんは、いつも私のバストを馬鹿にするから。

もっと、…なんて言うか…。

あったほうが絶対イイけど…ギリギリ大丈夫じゃね?
みたいな、ノリかと思っていたのに。


妙に堅い声に、ちょっと不安になった。





「哲が巨乳好きとか聞いたことねーし」


蜜に不満があるとかも、聞いたことねーョ?

あ、この前、すぐチョコレートしか食わなくなる、って嘆いてたけど。