…チクショウ。

……できるもん。
蜜は頑張れば出来る子だもん。


私は半分本気で、そんな事を思いながら卵を溶く。

この前干したパセリを混ぜて。




…チクショウ。

『スキ』とか『LOVE』とか『てつん』とか書いてやる!


それ見てげんなりするがイイ!





私は卵をふんわりと。

半熟+2秒くらいの、ふるふる揺れるようなオムレツ型に焼き上げて。

そっと、ご飯の上に乗せた。


そっと、そっと、真ん中に切れ目を入れれば。

流れるほどではないけれど、とろりと弾けて表面を覆う。

私はそこに、マヨネーズの口に付け替えたケチャップで。





「L…O、VE……と」



筆記体で、堂々と。




うわぁ…
なんて破廉恥な食べ物だろう…。