玲Side

シャワーを浴びて俺はホテルから出た
久しぶりに俺のお気に入りのバーに向かうことにした

「おっ!久しぶりだなれい!」

オーナーからそう声をかけられた
あ、あのときの女の子がいる
女の子が帰ろうとした時
俺は声をかけていた
俺が女の子に奢るんことなんて
滅多にない
女の子はまた席に着いた
その隣りに俺も腰を下ろした
黒腰まである髪の毛を毛先だけ少し巻いている
そこまで化粧もしてない

「れいもいつものかい?」

「あぁ。いつもので」

そう言えばこの子の名前知らない

「ねぇ名前何?」

「…しおん」

へぇー、しおんねぇ

「貴方は?」

「れい」

「そう。」

この子は淡々としている
そう思っていたら頼んでいた
カシスオレンジがきた

「ありがとう」

オーナーから渡されたグラスを見た
しおんもカシスオレンジを頼んでいた

「趣味が合うかもな」

「ほんとね」

気が合うかも知れない
直感で思った