「あっはははは」
「ヤベッ、まじウケる!!」
「あははは」
「皆、ひどい~…」
「あははは」
こんにちわ。
私の名前は、森永圭(もりながけい)です。
朝、歯医者に行って麻酔を打たれ口が麻痺してて、喋れるけど上手く口が開けれなくて大変。
が、友だちはそれを見て爆笑です。
「圭、お茶飲んでみて」
「無理!!こっから溢れちゃう」
口の下左側が引きつってしまうから、笑顔にもなれない。
「あはは、圭まじヤバいよ!!てかもう、三時間は経ってるのになんで麻酔切れないんだろうね」
「ひーちゃん、たしゅけて」
「無理」
「うわ~ん。これ、意外と困る!!」
友だち皆で騒いでいると、後ろに誰か立った。
「圭、何してんの?」
「え?」
「王子、あんね~」
ひーちゃんが私の変りに話しをする。
“王子”とはあだ名で、私の幼馴染み。
本名は川島央詩(かわしまおうし)、おうしだから王子になったみたいだけど、本当に王子様キャラです。