「彼女は、俺に夢を諦めてほしくないって…

仕事続けながら小説投稿すればいい、頑張ればいいって言ったんだけど

俺投げやりになって、終いには大喧嘩」



言い合いになって出て行った彼女を追いかけたら、目の前でトラックに轢かれている姿が飛び込んで。



そして、即死。



「さっき、お前の前にトラックが来たとき

頭が真っ白になった。

二年前のあの事故が蘇って…」



八代は苦しそうな表情をふっと和らげて微笑んだ。



「良かったよ、無事で」