「あのねぇ。 確かに今は自由の身だし、何の問題もないけど、」 「じゃあ良いじゃないですか」 意外にも彼は引き下がらなかった。 三佳子は一瞬怯み、それから開き直る。 「千葉先生と一緒に飲みに行く意味が見いだせないって言ってるの」 「意味? そんなのいらないでしょ」 「いらないって…」