俺は頭に来て言った。 「お前、そんなんじゃ一生男できねーぞ」 「二菜の前だと大人しいくせに、 翼あたしの前だと毒舌だよね」 傷つくわー、とぶうぶう文句を言い 「まぁでも、あたしには特別だけどね。 翼のそういうとこ」 そう、さらっと続けた。 俺はその意味を考えるのに、数秒必要だった。 やっと理解し 「へ?」 間抜けな声を上げる。