とぼとぼと家に帰り、部屋に戻る。 ベッドに潜りかけ、先生の匂いに気づく。 嫌でも昨夜のことを思い出し、あたしは慌ててベッドを出ようとし カサリ、と指に触れたそれに気付いた。 …今朝までなかった白い封筒が、そこにはあった。 〈二菜へ〉 下手くそな字で書かれたそれが誰からのものか分からないようなら あたしは彼女失格だ。