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翌朝、キッチンに立った二菜はきゅうりを輪切りに刻んでいた。


のそのそと近づく気配がする。
次いで、感心した声。


「うわ、うっす。きゅうりってこんな薄く切れるもんなんだー。

そういやお前の家族誰も起きてないのな。
つーかおはよ」



話の順番滅茶苦茶!とかいう突っ込みは内心に留めておく。


「切れますよ。

ええ、この時間はもう二人とも仕事に出てます。

おはようございます」


八代の滅茶苦茶な順番のまま返答すると、軽く笑われた。