「学校のロッカーに置いてあります」 「じゃあ明日見せろよ」 「嫌です」 「何で?」 「ノートを見る必要ないと思います。 だってあたしは、真面目に先生の話を聞いてるんでしょ?」 さっきの八代のセリフを口にすると、担任の国語教師は 明後日の方向を向いて苦笑した。