耳元で囁くと同時に強く吸われ、二菜は力が抜けてしまう。 再びキスが始まり、口内に侵入する舌を二菜は精一杯受け止めた。 お酒と煙草の味がする。 柔らかい。 溶けそう。 そんなことを、朦朧としつつ感じる。 「ん……んんぅ」 そのままゆっくり押し倒される。 八代が二菜の上にまたがり、ベッドの軋む音が部屋に響いた。 その時。 「ただいまあ。二菜、部屋にいるの? 開けるわよー」