「それだよ。
打てば響くお前とのやり取りが俺は三度の飯より好きなんだよ!」
…すごく大袈裟なことを言われた気がする。
ていうか、子どもでいいのか25歳。
「で、何の用ですか」
八代は床に胡座をかいて二菜を見上げた。
多少酔っているらしく目が据わっている。
「俺、全部分かったよ」
「は?」
「何で二菜が急に態度変えたか。
神谷先生にいろいろ言われてたんだろ」
何で知ってるの!?
二菜の無言の問いに気付いたのか八代は
「一条が教えてくれたよ」
と答える。
「ケータイに録音してたんだよ、お前と神谷先生の保健室での会話」
「え!?」
あの時翼は、ただ聞いていただけじゃなかったらしい。