二菜は唖然として ドアを蹴破らんばかりの勢いで部屋に侵入した八代を見つめた。 「俺はお前に無視されまくって結構心折れてんだよ。 この上無視とかしたらキレるからね。拗ねるからね。暴れるからね」 スーツ姿でそんなことを平然と言う大の大人に、 「…子どもですか」 何とかそう言うと、八代の表情がパッと明るくなった。