───── ───────… 「てわけでぇ、 人間は自分の意識してないガンボーが夢に表れちまうんだってよ!」 耳障りな担任の声が 但馬二菜(たじま にな)の頭を撃ち抜いた。 「ガンボー」とは、まさか漢字変換すると「願望」か。 昨日の夢が願望とは不本意すぎる。 二菜は腹が立って担任をキッと睨んだ。