─────

───────…




「いや、触らないで!」



二菜は俺の手から逃れ、去ってしまった。





…最初から本気じゃなかったんで





それは絶対嘘だ。



いつもバカだの子どもだのと毒舌を吐くが

二菜は俺のことを大切に想ってくれていた。


バカな俺にだって分かる。


理由があったんだと思う。

きっと、何かがあったんだ。






二菜 お前がいなきゃだめなんだ

お前じゃなきゃだめなんだ




毒舌吐くけど

ツンデレで どうしようもなく不器用だけど




それも含めて全部好きだ

全部、愛おしいんだよ───