──安心しろ、但馬。 校長にはさっき電話で許可をいただいたぜ! 初めて我が家に来たとき、八代は得意気に親指を立ててそう言った。 校長… あの隠れハゲが。 ふと、神谷から匂う香水の香りに 二菜は既視感を覚えた。 これは、部室に時々残っていた匂いと同じ。 まさか。 「先生、時々ここに来てたんじゃないですか。 …何をしに?」 二菜の問いに、神谷は得意そうに答えた。 「監視カメラを仕掛けに」