《この子は…私たちの子です!!》
《貴様らなんぞにやるモノかっ》

ただわかったのは、二人が必死に俺を守ろうとしていること

《サエルヤ様も同じ意見で?》
回答を求められた母さんも神妙に頷いた
《そうですか…》

立ち上がった男は指を3本立てた

《3年です
3年待ちますから…》


その言葉に隠されていた意味を俺だけ知ることはなかった