大きく開かれた更地に出る

スゥ

吸い込んだ空気
そこから香る新鮮な空の匂い
差し込む緑色の光

気持ち良い


下水道を出てもう2日が過ぎた
やっと手に入れた食糧は、気前の良い、山奥に住むおばさんから貰った数々の種類の野菜や家畜

――生き残って…

そう頼まれた
希望を…託されたんだ

次の日
納めるべき食糧に足りなかったとしておばさんは血を吸われ…

二度と会うコトは無かった