視界の端に見えた白い手首。 細いけど骨ばんでいたその手首には、確かに見覚えがあった。 紙を渡される際に握られた手。 その冷たさには懐かしさがあった。 その紙を開いて見ると、アドレスが書かれていて… “城咲 ゼン” 妙に納得した私がいた。 彼は… ー小学校の同級生。