いつの間にか地面に座り込んでいたらしく、立ち上がった私はスカートについた砂を払った。 どんよりと曇っていた空からは、ぽつぽつと飴が降り出し、地面を黒く濡らしていった。 それでも歩き出せない私は、ただその様を見ていた。 当然その雨は、私の体にも降りかかる。 それでも構わなかった。 全部、洗い流して欲しかった。