結局、その後何も話さず授業終了のチャイムが鳴り響いた。



いつも通りだ、と心で呟きながら
席を立った瞬間



「あの!山口さん…」



声を掛けられる。
横を見ると、篠田くんと目があった。



「…はい?」




いきなりのこと過ぎて
軽く声が裏返ってしまった。


ま、まさか話しかけられるとは……



あまりの嬉しさに頬が緩んだ。
絶対に顔が赤くなってる。