「いーんだよ」 「……そう」 千里は冷たくいい言い放ったけど きっと落ち込んでるんだろうなぁ 他人のことなのに。 バカなくらいお人好し。 素直じゃないけど。 『麻央になにしてくれたんだバカヤロー!』 一昨日、学校をサボっていたら 泣きながら俺んとこに押し寄せてきた千里。 泣いてるのか怒っているのか分からなかった。