―― 「はぁ…はぁ」 陵くんを連れて走りついたのは 校舎裏。 いまだに顔の熱がとれない。 高畑くんといい、陵くんといい… 私の心臓を爆発させたいのかな。 「大丈夫……?」 息を切らしていると 陵くんが心配そうにしてくる。 「大丈夫……」 大丈夫だけど、大丈夫じゃない。