だから、笑った。 「大丈夫だよ」 「………」 確かに、つらかった。 怖かったし、陵くんや千里、高畑くんがいなかったら 学校にこれなくなっていたかもしれない。 それぐらい傷ついた。 でも、みんながいてくれたから 大丈夫。 「………」 その子はついには泣き出してしまって、 ポンポンと背中をさすってあげる。