「ついたね……」



あっという間に家についてしまった。



まだ、一緒にいたいなぁ。



陵くんといるといつもの道のりさえ短くて

もっと一緒にいたいと思ってしまって。



「……もっと一緒にいたいね」


「……うん。」



ほら、また。

同じこと考えてた。



「……」


ゆっくりと、名残惜しく離された手。


一気に心が冷たくなった。



ーーずっと一緒にいたい

ずっと触れていたい


どんどん欲張りになる。