そろそろ私も帰ろうかな……と思っていると 「麻央」 大好きな声が響いた。 「陵くん!」 振り返ると後ろには陵くんがいた。 自然と笑顔になる。 「あの、さ……」 荷物を持って、緊張した顔つきの陵くん。 「………?」 どうしたんだろう?と思っていると 「……一緒に帰らない?」