「高畑くん……?」




さっきからは想像できない
真剣な、冷たい顔つきになった。


不安げに見つめると、ニコッと笑って振り返った。


教室の中心、みんなの方を向く。



「……高畑?」



不思議そうな声。

クラス全員の注目が高畑くんに集まる。



「………?」



どうしたの?と聞こうとしたら
さっきとは似ても似つかない低い声が響いた。