それが、嬉しくて 嬉しくて。 そしてちょっとくすぐったい。 とても幸せで。 愛しくて。 「あ、麻央」 幸せに浸っていると、 陵くんに呼ばれた。 「なに?」 目が合うと、陵くんは 妖しく笑って…… 「陵、って呼ばないと 罰ゲームだからね……?」 「…………」 顔と顔とが、あと10センチのところで妖しく笑う陵くん。 (……陵くんって、実はSなのかも……。) なんて、そう思った。