「あ!」


篠田くんがいきなり声を上げた。



「どうしたの?」



不思議に思ってると……




「ねぇ、麻央」



「へっ!?」




ま、麻央!?


篠田くんから「麻央」と呼ばれる。


心臓がきゅん、ってなった。




「は、はい……//」



たったそれだけで顔の温度が上がった。