―――私は、逃げない。 「今日の放課後……あいてる?」 「……うん」 篠田くんが頷いた。 と、そこで終わりのチャイムが鳴った。 少しずつ教室がざわめきだす。 ……今しかない! 勇気を振り絞った。 「……今日、放課後…… 話しがあるんだ」