「………っ…」 恐怖が押し寄せてくる。 ――怖い。 「麻央、うちは麻央の味方だから、安心して。 絶対守ってあげる」 千里が手を強く握りしめてくる。 千里の手も微かに震えていた。 「ち…千里……」 思わず泣き出す。 千里に抱きしめられた。 「大丈夫。大丈夫だよ!うちがいる」 ポンポンと頭を撫でられる。 ……少しだけ心が落ち着いたした。 やっぱり、千里は心強い。