「この、鈍感がっ……

可愛すぎるよっ……!//」




「……………」




顔を真っ赤にした、泣きそうな顔の篠田くん。



「……っ……ごめん
じゃあ、おやすみ……」




掴んでいた腕をパッと離して
複雑な顔をして振り返る。


篠田くんが歩き出してからも
何も言えなくて。




「…………」



曖昧な表情だけを残して

篠田くんの背中は暗闇に包まれていった。