―― 「もうこの時間になると寒いねー……大丈夫?」 学校をでると辺りは真っ暗になっていた。 「そうだね~……。大丈夫だよ」 生徒もまったくいなくて2人きりの世界。 篠田くんのとなりを歩く。 触れられそうで、触れられない手の距離が もどかしい。 「…………。」 さっきから心臓がうるさい。