家の事情だし、しょうがないよね。 「そっかぁ。分かった!」 「ごめんね!とりあえず夜電話するから!」 手を合わせて謝ってくる。 「大丈夫だよ!じゃあまた明日ね!」 「うん!ばいばーい!」 教室を出て行く千里を見送った。 教室を見回すと、ほとんどの生徒は部活か下校してしまって 気づいたらみんないなくなっていた。